「なんで…そんな…」 震えていたのは怒りのせいだろうか、寒さのせいだろうかわからない ただ悲しくて悲しくて 私は自分が一生懸命、斗真くんに片思いしていた時のことを思い出していた 『女の子といたー!彼女かなー?』 『どうしよう!フラれたら!』 『嫌われてるかもしれない』 「気を持たす方が残酷なんだよ」 そうだけど… 「おまえみたいな偽善的な考えだと、結局みんな傷つけてるんだ」 そんなこと… そんなこと… 「斗真くんには、わかんないよ!!!」