頭が上手く回らない… 今のって… 前を向いたままドンドン進んで行く斗真くん 図書室に着く途中の人気のなくなった廊下で、私は斗真くんに掴まれていた手を強く引っ張った そしてその場で踏ん張って立ち止まる 私のその行動に斗真くんはゆっくりと振り向きながら口を開いた 「何?」 「……何って…」 私は斗真くんの冷たい目を見つめながら言った 「今の何なの?」 斗真くんは何も答えず私の手を離しながら大きくため息をついた