私はパンを飲み込んだ後、ポツリポツリと語り始めた


深雪ちゃんって意外と聞き上手だよね…



「なんかね、私と斗真くんは、恋愛の経験値が違いすぎるんだよね」


「何それ?」


「私は斗真くんが初めての彼氏で…正直どうしていいのかわからないし…」



そこまで言うと深雪ちゃんは浮かない表情をした



「斗真くんの周りにいた女の子ってみんな可愛くて綺麗でスタイルよくて…」


「私みたいな?」



そう言って深雪ちゃんは自分の髪をかきあげた


「う…そうですね…」


ぶん殴ってやりたいこの女…



「だからちょっとしたことでもすごい自信なくす…なんで私なんか選んだのかなーっとか…」


「まったくその通りね」



深雪ちゃん…



私を慰めに来てくれたの?


凹ましに来たの?



「でもそんなこと気にしてもしょうがないでしょう?」