「なんか…むかつく…」 何が知らないだよ 今朝の態度からしておかしいと思ったもん 斗真くんだけシレッとしちゃって 私はダンダンと込み上げる怒りで震えていた 優ちゃんが隣で私の背中をポンポンと叩きながら宥めてくれる 「もうすぐ昼休みじゃん、菜々、今日は図書室で工藤と一緒にご飯食べる日でしょ?」 そう 毎週水曜日は斗真くんにお弁当を作って来る日にしてる 優ちゃんには浬世也とご飯を食べてもらって、私と斗真くんは図書室で食べている あまり人目につかなくていいのだ 「その時に聞いてみたら?」