グイッ━━━!!



そして今度は襟首を誰かに掴まれ、再び後ろに引っ張られる



「うぐっ!」



突然苦しくなった喉を必死で押さえて上を向くと



今、ちょうど思い出していた人がイライラした顔で私を見下ろしていた



「おまえ、何やってんの?」



でた…


イケメンの悪魔…



「斗真くん…おはよぉ…」


私は引きつりながらもなんとか笑顔で挨拶をしたけど



浬世也はそんな斗真くんのその行動を見てムッとする



「工藤、手ぇ離せよ、菜々子が痛がってるだろ」


「うるせーな、人のモンに構ってる暇があったら学校に行けよ」



斗真くん…


なんてことを…



これには浬世也もキレたらしく、ジリジリと斗真くんと私に近づいて来ていた



「浬世也!?」