教室に戻って授業を受けながら斗真くんをコッソリと見つめる
最近、斗真くんは授業中はメガネを掛けている
またそれがすごく似合っていてドキドキする
この片思いみたいな気持ち
それでもいいや
片思いって素晴らしいんだから
キーンコーンカーンコーン━━━━━……‥‥
授業が終わってから、ドキドキする気持ちを落ち着かせて
斗真くんに声を掛けようとゆっくりと近づいて行った
「と…」
「斗真先輩!」
私の声を遮って掛けられたのは、かわいくて甘い声
男子が一斉にその声の方へ振り向く
その姿を捉えると目はとろけんばかりだ
斗真くんもすぐに反応して廊下の方へ出ていった
「工藤、今度は綾瀬美桜かよぉ〜いいなぁ〜」



