「深雪ちゃん、ありがとう!元気出たよ!」
私が深雪ちゃんの両手を強く握って微笑むと、深雪ちゃんはソッポを向いて少し照れていた
「全然、応援してないから!」
もう!またそのセリフ?深雪ちゃんってツンデレ?
「深雪ちゃん」
「何?」
「深雪ちゃんの出番もこれで終わりです」
「うそー!?」
さっきまで泣いていた私はもう笑っていた
ほら
単純で
バカでどうしようもない私!
斗真くんとはケンカばかりだけど
嫌われてしまったかもしれないけど
斗真くんは言ってくれたじゃない
『おまえの気持ちがしっかり俺に向いてれば、俺もよそ見なんかしない』
あの言葉を信じてる



