「まあ普通の女の子なら斗真と付き合ってないか…」
私はその言葉に顔を上げる
「正直、斗真が女の子に対して『あいつと話すな』っとか想像出来ない…」
「どういうこと…?」
私がそう質問すると、深雪ちゃんは相変わらずあんたバカねーって顔をして私を睨んだ
「だから斗真は自分のことしか考えてない俺様なの」
「うん」
「自分以外に興味がないの」
「うん?」
「あんたその氷、全部口の中に放り込んでやろうか?」
「………ううん」
保健室はストーブが付いていてホカホカ
私の気持ちも目の腫れもさっきよりずっと落ち着いてきていた
「あの斗真が他人の行動監視してイライラしてるなんて、可笑しすぎ」



