レインは言われるがまま、指差された自らの身体を見る。 「っ!」 スーツの上着は着ておらずシャツ一枚、ボタンが前回で胸が露になっていた。 下はズボンのホックが開け放たれ、下着が見えている状態。 すぐに直そうとするが、両手は手錠で後ろに繋がれ、柱に縛り付けられていた。 「ナイフもピストルも毒薬も全部残らず。 しかし凄い数だったね。 もしかしてサイズが大きい上着きてるのはそのせい?」 顔を近付けてくる男。 答える気にもならず、レインは眼をそらした。