眠り姫はひだまりで



みんながバラバラと席を立つと、ミオが笑いながら声をかけてきた。


「おはよー、色葉ー!あんたもう、面白すぎだからー」


「おはよう…………いや、全っ然面白くないから。もー、恥ずかしくて死にそうだったんだよぉー………」

 
あはは、と笑うのは、私の親友の、澪(ミオ)。

サラッサラの、キレーな黒髪の美少女。


あぁ、今日も輝いていらっしゃるー!


キレーな上に、性格もいいから、大好きなの!

ミオは、黒髪を無造作にかきあげる。

…ふぉお、キレイ…

見惚れていると、ミオは呆れたような目で私を見た。

「今日何時に起きたの?」


「七時五十分~寝坊しちゃったぁ」


「またぁ~?」

あは。

私今週すでに、一回寝坊してるからなぁ。