眠り姫はひだまりで



「き、昨日は、ごめんねっ…!その、あの、言わなきゃいけないことがたくさんあったんだけど、私、どう言ったらいいのかわかんなくてっ…!」

あああもう、こんな言い訳じみたこと、言いたいんじゃない。

もっと、言わなきゃいけないこと、あるでしょ!


「あのね、純くんがいってくれたこと、嬉しかったの!本当だよ!」


そのとき、彼の目が一瞬見開かれたのがわかった。

「…色葉」

「わ、私…嬉しかった!ほんとは言いたいこと、あったんだけどね、でも、できなくて…」

彼の言葉を聞くのが、怖い。

勝手だけど、とにかく言いたいことを一気に言ってしまおう。

「ちょっと、いろいろ事情があって、今は言えないんだけど…絶対、言うから!」

顔を上げて、今度こそ彼の目を見て言う。