眠り姫はひだまりで



「先生、私達に頑張ったご褒美下さい」

「えっ!?な、なにがいいんだ!?」

「なんか奢ってください」


大和が言うと、先生が「い、いや〜、先生も金欠で」なんて言う。

先生、独身でしょ。

お金あるでしょう。


そんな話で笑いながら、ふと横をみた。

そして見えたのは、教室の後ろの方で私達を見つめる、三人の女子。

……明らかに不機嫌な顔をしながら、口々に何かいいあっている。


「………」


…嫌な、予感。

会話の内容は聞こえないけど、大体予想はつく。