…口を開いたら、この手が止められてしまうかもしれない。

そう思いながら、寝ているふりを続けた。


…ああ、気持ちいい。

安心する………


すると、純くんが大きなため息をついた。


「…馬鹿色葉」


…えっ。

な、なにそれ!?

いきなり、なに!?

戸惑いながらも、頭を撫でる手は止まらなくて。


そして。



「………好きだよ」



…え…?

え?