私がじっとチョコミントのソフトクリームを見ていると、純くんがニヤッと笑った。


「ひとくちいる?」


…えっ。

ひっ、ひとくちっ!?


「い、いやっ、そんな…」

「めっちゃ美味しいよー?」

あたふたして断ろうとしたら、純くんは憎らしい目を寄越しながら、ソフトクリームをひとくち食べる。

…む、むかつくうぅ。

けどでも、それはさすがに、ちょっとやばい気が。

だって、間接キスですよ!?

いや、そこも問題だけどっ!!


「食べたくないの?」


それはまるで、『食べたいんでしょ?』とでも言うかのような目で。