それからしばらく、私はバザー委員の仕事に追われていた。


ミオとはなんとなく気まずくて、お昼を一緒に食べなくなった。

そんな私達を、クラスメイトは心配してくれたけれど。

そもそも、お互いに嫌いになってケンカしたわけじゃないし。

多分頃合いを見て、私かミオのどっちかが謝るんだと思う。


…なんか、まるで他人事なんだけどね。


私はバザーの準備で忙しいし、ミオも裕也くんとのことがあるし。

お互いのことが落ち着いたら、話しかけようかなぁ、って。


『色葉のこと大事』って、言ってくれた。

もちろん私もミオが大事だから、ミオの恋はうまく行って欲しい。

いつも私のこと考えてくれてるミオだから、たまには距離をおいてみるのもいいのかな、なんて。

…私は私で、どうにかしなきゃいけないこともあるしね。