そう思いながら、机ベッドがあるところへ行く。


「………………あ」


そして視界に映ったのは、机ベッドではなくて。


……安らかに眠る、王子様。



「………!!」

ひゃあ………!

思わず叫びそうになるのを必死に堪えて、私は目を見開いた。

私がつくっていた机ベッドに寄りかかるようにして、純くんは静かに床に座って寝ている。

周りに薔薇でも広がっていそうな光景に、私はその場で固まっていた。


…お、王子様の、寝顔が…


目の前にっ!

「………………」

純くんにはじめて会ったときのことを思い出して、ほわっとした気持ちになった。