えっ?

滅多に拝めない担任のニッコリとした笑顔は、私と大和に注がれていた。


「遅刻ふたり。松本と佐伯、バザー委員決定だ」


バザー委員…?


ぽかんとする私と大和とは逆に、先生は「引き受けてくれたふたりに拍手!」なんて言って、すごく爽快な笑顔。

教室中に拍手が響くなか、私と大和はボー然としていた。






「冬休み中に生徒たちが商品をつくって、バザーっていう形で、冬休みの終わり頃売るんだって」


ホームルーム後。

ミオが丁寧に、バザーのことを教えてくれた。