…ベッドから、落ちた?

そして、なんだか後ろから感じる威圧感。

えーっとぉ………

これはぁ。


「…………色葉ぁ」


…おかーさんの声。

「……はぁい」

静かに上を向いて、我がおかーさまの般若のごとくなお顔を見つめる。


「…何度呼んだら起きるの。もう八時五分よ」


「えっ」

一気に目が覚める。

も、もう、遅刻する!

どーやらメルヘンな夢の中にいた私は、起こしてくれてたお母さんに気づくことなく、寝ちゃってたらしい。

ズモモモモ、とでも効果音がつきそうな鬼お母さん。