「どしたの、色葉ちゃん」


隣で朔くんが、心配してくれるんだけれど。

「………はは………」

苦笑いしか返せない。

だって、だってね。

…実は。

その、もうひとりの男子っていうのが、ね…


私の後ろにいる、純くんなんだよぉーっ!


なんでっ!なんでっ!?

こっち方向だったのーっ?


私と朔くんから少し距離をあけて、ひとりで歩いてる。

もちろん、ミオ以外、私と純くんのことを知らない裕也くんと朔くんは。


「純、なんでそんな離れてんのー。こっちで話そーよ」


とかとか言ってるワケで…!


私は、だいぶ冷や汗が止まらないのですよ!!!