「…………………」
なにか言おうかと思ったけど、私も再び目を輪飾りへと戻した。
「…………うん」
しらばっくれようかなとも思ったけど、私なんかがごまかそうとしたって、すぐに見破られるだろう。
なんでわかったの?とは、きかなかった。
「やぁーっぱりね」
シャーペンを動かしながら、微かに笑う大和。
「……別に、たいしたことじゃないよ」
大和に釣られて笑うと、頬に手が伸びてきた。
びっくりして目を見開くと、頬をうにっと引っ張られた。
「…………!?」
な、なに!?
「ひゃ、ひゃまと………」
なにするの、と訊く前に、優しい大和の口から、衝撃の言葉が発せられた。
「色葉、バカなの?」
「へ…………」
バカじゃないです、とはいえない私であることは自覚している。



