キーンコーンカーンコーン……


ホームルームが終わった。


「大和!」

私はすぐに大和に声をかけた。

けど………

「佐伯くん!!」

!?

た、大量の女子が!


私が大和と話す前に、大和の周りは女子で囲まれてしまった。

みんな、「T市のどこの高校に通ってたの?」とか、「かっこいいね」……とか、「メアド交換しよ?」とか……!

大和も丁寧に答えてるし。

メアドは断ったみたいだけど。

どうしよ~。

私、大和にいっぱい訊くことあるのにぃ……。

すると、ミオに声をかけられた。

「色葉」

「ミオぉ……全然話せないよぉ……」


「………やっぱり、あの佐伯くんなんだ!?」

「うん」

ミオは、私と同じ中学だった。

だから、大和のことを知ってるんけれど……。

「……なんか…変わったわね」