それから…… 松田さんは少し、落ち着きが無くなったようにも思える。


あたしが少し、動いただけで…… ビクッと反応する。


「松田さん?」


「な、なに?」


「お姉ちゃんから何か変なことでも言われたんですか?」


お姉ちゃんの電話のあとから、松田さんは絶対におかしい。

なにか言われたに違いないけど……。


「そんなに…… 気にしないでくださいね?」


たぶん、お姉ちゃんのことだ。

冗談半分で言ったのかもしれないしね。

松田さんに何を言ったかはわからないけど…… 松田さんが気にするような事じゃないと思うんだ。


お姉ちゃんは明日には言ったことを忘れているかも。


「ありがとう」


「いえっ!!」


「美春先輩、明日は17:00くらいには帰るって」


「本当ですか!」


「本当」


いつもより帰ってくるのが早い気がする!

絶対、疲れているからお姉ちゃんの好きな料理をたくさんつくってあげよう。

喜んでくれるかな?