でも、疲れているから眠い……。

本当は少し、ウトウトしていた。


「はい、紗雪ちゃんできたよー」


「あっ、ありがとうございます」


時間があまりかからず出てきた。


「パスタだったけど、よかった?」


「はい、嬉しいです」


パスタだー!

パスタは大好きだから、嬉しいな。


フォークに巻き、口に含む。


「おいしいです」


やっぱり松田さんに、あたしの胃袋は持っていかれた。

コンビニ店員さんなんてやっていないで、レストランとか開けばいいのに。

絶対、松田さんにはその方が合っていると思う。


「俺は紗雪ちゃんが喜んでくれることが嬉しいんだ」


「…… もったいない」


もし、松田さんがレストランを開いたら、この味を他の人が味わうのか……。

それはちょっと嫌かも。

もう少し、この味を独り占めしていたい。


終始会話も弾み、あっという間にパスタを食べ終えた。

お皿まで松田さんに下げて貰って、次にデザートまで出てきた。


「ミルクプリン、どーぞ」