ガコン!

突然何かにぶつかり、衝撃が走る。

体に圧力がかかって、私は うっ と呻いた。

プシュー、という音がなって開かなかった扉が開く。
光が中に差し込んできた。
目を細めながら、私はタイムマシーンから出る。

地面に足をついて、辺りを見回した。

「ここ…見たことある。」

少し風景は違うが、この空地は見覚えがあった。

ここは過去なのかな?

あの女の人は、私に峯岸さんを護ってと言った。

そして峯岸さんはその人を みく と呼んだ。

…ただの、勘でしかないけど、もしかして、

「あの女の人は、私?」

けどそんなことあるわけないのだ。

私が同じ世界に二人いるなんて、そんな。

ますます訳が分からなくなる。

一体あの女の人は何者なんだろう。

峯岸さんは、何をしようとしているのだろう。


考えていてもらちがあかない。

私はとりあえず、付近を探索してみることにした。




町を一目みて、私は過去に来てしまった事に気づいた。

小さい頃に見た風景にそっくりで、驚くしかない。

通行人に今日は何年の何月何日か聞けば、不思議そうな顔をしながらも答えてくれた。

…今日は、2012年8月19日。

七年前に来てしまっていたのだ。