ガンッガンッ



狭い家の玄関扉が乱暴に叩かれる。



その音に反応して身体中に気持ち悪い感覚がはしった。

ゾクリと…。




それでも懲りずに叩かれる扉。



"恐怖"を顔に浮かべたお母さんが人差し指を自分の唇に当てて




『シーッ』



と、アタシと弟に言う。



この状況、いくら大バカの弟でも扉を開けちゃいけない事が分かるんだろう。



両手で口を塞いでいる。