「けど、ジョーカーちゃんはああ見えて実は高校生らしい。」
「マジッすか!?・・・ってっきり小学生か中学生だと思ってました・・・」
「ジョーカーちゃんのいい所は見た目だけじゃないよ。」
そう言って先輩の高木はちょっと得意げに語りだした。
「彼女は“透視能力”を持ってるんだよ。」
・・・・・・・・・はぁ???
「あっ!お前信じてねぇな!?」
「当たり前じゃないですか・・・」
「じゃあ何であの“立て篭もり事件”で彼女が呼ばれた?」
そう言われると何も言い返せない。
あの様子だと、警察内部に友達がいてとかではなさそうだし。
「彼女は何でも見通せる目・・・“千里眼”の持ち主だ。」
嘘みたいな事を大真面目で言う先輩二人に、如月はどう反応したらいいかわからなかった。