わたしはいつものように、ヤクザの彼氏と一緒に過ごしていた。



行為が終わったあと、あいつがわたしに



「喉、渇かないか?」


って聞いてきた。


「渇いてる」


「ちょっと待ってて」


そう言って水を持ってきてくれた。



いつにも増して優しいな。



「ありがとう」



一応感謝の言葉を述べて水を飲んだ。




だけど、その後からすぐに眠気に襲われて、バタッとベッドの上に倒れた。





その時一瞬見えたのは、あいつのニヤリと笑った顔だった。