俺は

あいつが好きなのか?


あのダサ女、森口が?




そんなの、まさかだ。


そんな馬鹿なこと


………有り得ない。


でも


だったら何だよ、この心臓の高鳴りは。


病気か?

悪い病気なのか!?


「………俺、長くないかも」

ぽつんと呟く俺に美佳が「はあ?」と間の抜けた返事を返す。


フデバコを机に置き、そのまま顔を伏せた。