そして、いつのまにか授業が始まっていた。 …うん、なぜかすごく睡魔が私を襲うんです。 意識が途切れそうになった時、頭になにか当たったと思ったら、数学の教科書を持って鬼の形相をした先生がいた。 「陽奈さん、寝ないでくださいよね。次寝たら、怒りますよ?」 「す…スイマセン……。」 てか、先生。 『次寝たら怒りますよ』って言ってる時点で、怒ってますよねっ? ひゃあ、恐い恐い。 自然と横を見てみると、鷹斗が冷めた目線を私に送っていた。 た、鷹斗まで恐い顔しないでよ。 .