だから、資料を受けとるとつい口元がニヤけてしまう
「?…嬉しそうですね」
「あ…ぅ、うん」
嬉しいよ。だって、扇李が仕事をしてる姿を拝見出来るんだ
滅多に見れない彼を見れるのは胸がドキドキして私は資料を胸に抱いた
「そうですか、では、お気をつけて行って来て下さい」
「はい、分かったよ」
そう左汰に言い、私は部屋を出て扇李の書斎に向かった――…
扇李の書斎は私の部屋からは塔が違う
同じ建物だけど、書斎に行くには絶対に庭を通らなくては行けなくて、私は門番に事の事情を説明して傘を借りて外に出た
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