深く頭を下げた私に彼はこう言った。
「どうしてくれんの?」と近づいてくる顔。
一度ならず二度までもー!!??
絶対に嫌だっっっ!!!
私は梅田さんの両肩を思いっきり掴み、これ以上近づかないように押し返した。
「昨日もっ!!!アパートの階段で同じ言葉を言われました!」
「言ったねぇ。」
「その後…何か…口に何かが触れた…ような…気がして。何が起こったんですか?」
ただの事故だって信じたい。
もし、もしも…キスだったら………
「………知りたい?」
コクリと頷く私。
たったの数秒間の空白が。
とても長く感じて。


