「1人じゃないよ。他の先生もいてフォローもしてくれる。……つまり、今日言いたかった事は…時原さんも俺を頼ってくれていいから…分からない事があったら聞いて。」
そう言いながら私の顔を覗き込む梅田さん。
梅田さん…。
まだちょっと怖い部分もあるけど、優しい一面もあるんだね。
「あ、ありがとうございます。」
引っ越してきたお隣さんは…
頼りになりそうな幼稚園の先生でした。
って!!!急に思い出した!!!
「あああ!!!携帯…電話………」
恐る恐る顔を上げ視線を合わせる私。
「これのこと?」
と、彼は満面の笑みで私の前に携帯をちらつかせた。
目の前には新品の携帯。
「すみませんでした…。私のせいで……修理になっちゃったんですか?」
「昨日、あの強い風の中携帯shopに行ったんだよ?まぁ、無料で直してくれるらしいんだけど、運悪くSD カードが破損しちゃってね…データが全部消えたよ。」
えーーー!!!
私、何て事を!!??
「本っっ当にごめんなさい!!!」


