Home*Love~始まりはキス~【完全版】




「時原さん。おはようございます。」

えっと………。
目元をくしゃってさせてね。極上の笑顔でそう言われても。

こちらとしては、それどころではなくて。
この状況に、頭の回転がついていかなくて。
声もでない。


園庭のど真ん中で血の気がひいてぶっ倒れそう。


「………っ」



何で




何で



お隣の梅田さんが、ピンクの水玉エプロンを着てここにいるの?


「鈴ちゃん。どうしたの?こちらがウメ先生よ?」
多実ちゃんが不思議そうに私を見ているけど。


「鈴、口開いてるぜ。多実ちゃん早く行こ!」


「太郎ちゃん、ちょっと待って!今、鈴ちゃん事件なのよ!」




「時原さん?どうされましたか?」
と。また極上スマイル。


「どうしてあなたがここに?いるので…しょか???」