アイズ

 少女に言われ、改めてその目を見つめる。信じがたいが、少女の目は優衣の知っている人間の目の色ではなかった。

「……赤」

「やっぱり!」

「あなたも異質者と契約してるのね」

 嬉々として語る少女に彼女は戸惑っていた。契約者、異質者、契約。その単語が何を意味するのか彼女にはわからない。

「でも真っ黒の瞳って見たことないなぁ。ねぇ、セルフィ、黒って何?」

「死神だよ」

「うそっ死神!?超珍しいじゃん!」

 全く話についていけない彼女を無視して、少女と青年は話を進めている。会話に一区切りがついたであろうタイミングで、彼女は二人に話しかけた。

「あの、あなたたちは一体……」

「えーっと、何から説明したらいいのかな」

 少女は青年の顔をちらっと見る。青年の表情に変化はないように見える。しかし、少女は何かを察したのか頷いた。

「とりあえず、一緒に来てくれる?」

 逆光の中で少女の赤い瞳が妖艶に揺れた。