周りがザワザワと騒ぎ始めた。 唇にあるこの感触… 柔らかくて温かい。 近くには舜の可愛い顔。 そして目をパッチリ開けている。 …これって…… キ………ス…? 私は恥ずかしくて舜の肩をグイッと押した。 「ご、ごめんっ…」 舜は照れたように菻子に謝った。 「だ…いじょぶ…」 パッと私は顔を上げた。 「っ!」 女の子と一緒にいる恭夜。 そんな恭夜と目が合ってびっくりした。 恭夜の目がとにかく鋭い。