私の気持ちに気付いてる蓮くんは、私の頭にポンと手を乗せて、
「行きましょう。
中にはもっと沢山いますよ？」
そう言うと、私の手を引いていった。
私は小さく頷いて彼の手を握り返す。
「実はこの水族館、最近リニューアルしたばかりなんだ。
だからかな。子供が多いよね」
そう話す彼の視線の先には、幼稚園児の集団。
確かに、あちらこちらにピンクやら黄色の帽子を被った子供達がいた。
「あのくらいの子、可愛いよね」
幼稚園の子はみんな仲良く手を繋いで走り回ってる。
子供の笑顔を見てるとついつられてしまうのよね。
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