ホストな君と不器用な私




“いつも何時に帰ってくるかわからなくて



 待ってたんだけどもう眠たいから寝るね。


 ごめんね。


 私、ご飯作っといたよ。良かったら温めて食べて?”




・・・・・・。



何て優しい奴なんだ……。




案外いい一面もあるじゃん。




俺はご飯を温め直して食べた。




やっぱ、うめーわ。




コイツの作る飯。




何か、もっと好きになっちゃったかも。





あの事件以来、



こんなに人を好きになるなんて



思ってもみなかった――――。