「迷惑だよ。」



私なんか引き取っても、何にも得にはならないのに。




「迷惑じゃないから。


 風邪ひく前にな。ほら。」





私はおんぶされて、茶髪男の家に行くことになった。







頭がぼーっとして



何も考えられない。







感じたのは



茶髪男の香水のにおいと



彼の体温だった………。