「さっきから何よ!あんたと私とは、訳が違うの!!」
友梨亜ちゃんは涙声だった。
「友達があるんだったらいいじゃない。私なんか、友達だっていない。頼る人だっていないの。だけど、いっくんだけは、私の事を慰めてくれた。」
友梨亜ちゃんは今にも泣き出しそうな声で言っている。
「だからいっくんはずっと私だけを見てくれればいいって思ってた、でも、違った。私は、ただの義妹にしか過ぎないんだって。あんたを見て思った。」
私は、黙っているしかなかった。
「だから、邪魔したくなった。いっくんのそばに近寄らせないために。でも、いっくんは私じゃなく、あんたを選んだわ。私は、その時、もう孤独なんだって思った。」
友梨亜ちゃんは言い終わると、また部屋に入って行った。

