ホストな君と不器用な私






友梨亜ちゃんが物凄い形相でこっちを見てきた。




あれ?マズッた?





「……そ、それほどまでに友梨亜の事を見くびるなんて!許せないわ!ちょっとぐらい料理が上手なだけでいい気にならないでよ!!」





友梨亜ちゃんがいきなり立ち上がって私を突き飛ばした。



・・・・・・・・。


な、何よ!いい気になってなんかないもん!



でも、反論できない。


いっても、また屁理屈ばっかり言いそうだし。



「おい、やめろよ、友梨亜。沙良に謝れ。」




樹が止めに入った。



「何よ!いっくんまで!友梨亜より子の女の方が大事なの?もういいよ!」





友梨亜ちゃんは立ち上がって部屋を出て行った。