ホストな君と不器用な私





「 え…?」





「俺さ、なつみの事死なせたようなものなんだよ。俺が誘って、俺が待たせたから。だから責任感じてたんだ。忘れられなかったんだ。今思うと、沙良に話しておくべきだったかもしれない。そうすれば、沙良を傷つけなくて済んだかもしれない。」




「私もちゃんとあの時に聞いてたら良かったね。ごめん…。」




私も悪かったし。




「何で沙良が謝るんだよ。俺、沙良の事傷つけたのに…。」





「樹、無理してなつみさんの事忘れなくていいよ。

 樹にとってその人は忘れられない存在なんでしょ?

 だったら尚更忘れられないじゃん。」




私は樹の顔をまっすぐ見て言った。