なつみが俺に抱きつく。



俺も、どんだけ会いたかったことか。




なつみが死んだ時、



俺はどうでもよくなったよな……。





それだけなつみが好きだったってことだよな?




でも………。





「ちょっと!樹!!」





その声で目が覚めた。




………夢?




「あんた、熱あるの?」






白い細い手が俺の額に触れる。