一条さんは 「ふーん。」 と興味ありげに私を見てくる。 さっきから何なの? 「お前、家どこ?」 「家、ない。」 「!無いの?なんでだよ?」 私はこの人に私のこと全部話すことにした。 私のお母さんとお父さんはこの世にはいない。 大規模火災で亡くなった。 私を助けようとして。