ホストな君と不器用な私





私はもっと下を見ようと思って立った。




その時、強い風が吹いて


ゴンドラが大きく揺れた。




「っわ!」


私はバランスを崩し……




樹の方に倒れてしまった。





「「あ。」」




私はすぐ離れた。



さっきから心臓がドキドキしっぱなしで



なかなか正常には動いてくれない。






「あのさ。」





樹が口を開いた。