雨がわたしの肩を濡らす。 もう、どのくらいここに居るだろうか。 歩道橋の上から車が通ったりしているのを ただ見ているだけだ。 私は一人ぼっち。 お母さんも、お父さんも、兄弟だっていない。 それに…頼るところなんてない。 私は、ずっと親戚中にたらい回しにされてきた。 私なんて、必要とされていない。 私なんて、いなくなっちゃえばいい。 そう思ったのは ほんの数分前のことだった。