いいな、あの娘、かわいいな。うらやましい………
私は、ちがう。みんなと、ちがう。
なんで?おかしいよ。なんで?なんで?なんで?
でも………これが、私の個性………。
そう、君がゆったから。

     ある日のこと

私は、急いで、パンと、ジュースを買いに行った。
だって、無かったから。なぜ、急ぐのか?
私が、惨めにならないために。街のみんなと私は違うから。
でも、
「うわぁ、綺麗だね。」
なにが?みんな、金とか、茶色とか、綺麗なのに、
わたしだけ、真っ黒。
「はい?」
「その、黒い髪の毛が。」
私は、なぜか、逃げてしまった。
おかしいかもしれない。だって、褒められたのなんて生まれて、
初めて。小さい頃に両親に捨てられたし。小さい頃なんか、
奴隷として生きてた………。だから、この世の中に信じ切れるものなんか、無い。
「ちょっと!まってぇー」
あ、こけた。
「大丈夫!??」
そして、私は、自分の家にあげ、手当てした。
その娘は、街一番の美人で、綺麗な金髪。整った顔。優しい性格と声。

これが、私たちの出会い。