君は狼、(仮)



自嘲気味にハッと軽く笑っていると美香が口を開いた。


「ち...がう。ちがうよっ。
智史の事は確かに好きだったけど‼‼
今は違うもん!
私が好きなのはこ『プルルルルル』」



美香の言葉を遮ったのは、無機質な機械音だった。


悪い、と声をかけて電話に出ると
メチャクチャ高い女の声が聞こえてきた。