里帰しの3人

私もぼさっとなんかしていられない。

イーシャは……恐らくレイも。

もうどの場所へ帰すか分かっているかもしれないけれど、早く答えを見つけなければ。

……あ、そうだ。ギフトリスは確か。


「ねえ! この森の外れに大きな湖あったよね!?」

「ああ」

「ギフトリスはそこに帰すのが距離的には一番適している。違う?」


近くにいたレイに大声で尋ねれば、レイは余裕そうな笑みを浮かべて言った。


“正解だ”と。


良かった。当たっていた。でもどうやって湖まで……。

……ん? あっ! ふとある方向を見た時に目に飛び込んだ物を見て思いついた。

原始的かもしれないけれど試さない理由なんてない。