里帰しの3人

「しまった! アーテル! よけて!」

「……え? ……!?」


ギフトリスがあまりにも暴れるからだと思う。

イーシャが制止しようと何か攻撃を仕掛けて、それが失敗したのだろう。

珍しく彼が声を荒げて私に危険を知らせてくれた。

ギフトリスが今にも私を踏みつぶそうとしていたのだ。気付いた時にはもう遅い。

流石の私でもよけられないと思ったら、私より少し早く反応した例によってその場は助けられた。

さっきまで私のいた場所にはギフトリスの足があって。柔らかい土がかなり凹んでいる。

例が助けてくれなかったら私は確実に死んでいただろう。そう考えると一気に寒気がする。


「ぼさっと立っているな! バカ! 何度も言っているだろう?」

「ご、ごめんなさい……」

「……怪我はないな? イーシャに加勢するぞ」


レイは私を怒鳴りつけて、怪我の有無を確認してすぐにイーシャの元へ。