それから数日後、いつものように自転車での下校中のことだった。 自宅近くの駐在所で、先日出会った女性と駐在さんが話をしているところを見かけた。 信号待ちの間、しばらくその様子を道路の反対側から窺っていると、女性はひとしきり駐在さんと話したあと、がっかりした様子で駐在さんに頭を下げた。 おそらく、事故の手がかりが何も見つからなかったのだろう。 僕は彼女が少し気の毒に思えた。 信号が青に変わると、僕は急いで横断歩道を渡った。 「こんにちは」 僕が声をかけると、彼女は肩をびくんとさせた。